日中の立山は日帰りのツアー客などでごった返して賑やかになるのですが、日が傾きはじめると、交通手段が無くなるため、だんだんとひと気がなくなり、夕日を見られるのは、1軒のホテルと数件の山小屋に泊まっている人だけという、選ばれし者の特権になります。
初めて会った人たちだけれど、山を愛する者どうしが、宿の前で一列に並んで、地平線へ沈む太陽に感動できるのは、とてもシアワセなことです。
山っていいなあ。
雪山の夕日はとてもドラマチックで、太陽光線が雪に反射した光の眩しさは、昼間の眩しさを凌ぎます。こんなに眩しい夕日は初めて。
その反射も、だんだんと赤みを帯びてきて、太陽が沈む直前のわずかな時間、そこら中が真っ赤な世界になるのです。
ここで時間が止まったらと叶わぬ願いを捧げながら、
そして、太陽が地平線の下に沈んでいったのでした。
もう、ここは宇宙です。
アーカイブ:2008年GW・立山黒部アルペンルートの旅
撮影:Canon EOS 30D – Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
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